その他
(血圧の左右の値が大きく違うとき)
血圧の高い低いは、脳の視床下部と延髄から出る信号により、
交感神経と副交感神経によってコントロールされています。
交感神経の働きが勝ると血圧は上がり、副交感神経の方が勝る
と血圧はさがります。
でもここで、特に注目したいのが、血圧の左右差です。
右腕と左腕、同時に血圧を測ると、通常、ほぼ同じ値が出ま
す。差があったとしても、測定誤差の範囲内の10以下の値で
す。
ところが、場合によって、左右差が20から30、あるいはそれ
以上もある場合があります。
動脈瘤など器質的な異常がある場合は別ですが、血圧の左右差
は、脳神経の状態を示す指標のひとつで、たいていの場合、自律神経に問題があったり、神経的なストレスが原因の場合が多いようです。
以前、私自身、論文「顔面ポイント・タッピング調整(TFP)とインジュリ・リコール・テクニック(IRT)による血圧の変動と左右の差について」を作成時にも、松果体へのアプローチや胸郭への刺激など、いろいろと臨床で試させていただきましたが、今、一番効果的だと思って実践しているのが、IRT(インジュリ・リコール・テクニック)による扁桃体への刺激です。
これで、精神的なストレスを取り除いてやることで、血圧の左右の値が正常化することが多いです。