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家族全体を見渡して治療する(院長より)


カイロプラクティックの治療をとおして、最近、感じていることを少し書いてみたいと思います。
私が治療を始めたころ(約30年前)、私どもの治療所に来られる患者さんは、「坐骨神経痛で腰が痛いんです」「水がたまって膝が痛いんです」「今朝、腰をギクッとやってしまいました」といった器質的な不具合の方がほとんどでした。
ところが、阪神大震災が起こった後(20年前)くらいから、どうも器質的な不具合だけではない、精神的なストレスがからんでいるのではないか、という患者さんが少しずつ増えてきました。


そして最近、特に感じるのは、治療に来られた患者さんだけでなく、その奥さんやご主人、またお父さんやお母さん、子供さんなど、家族全体を見渡して治療する必要があるのではないか、ということ。
ご主人に仕事場で精神的肉体的なストレスがかかり、体調不良を起こすと、奥さんや子供さんに心配をかけて、少なからず家族にもその影響が出て、負の連鎖が起こります。逆もまたしかり。


また、年老いた両親の体調が悪くなると、病状も心配ですし、介護や看病となると実生活にも影響が出てきます。逆に、長年介護をしていた親が亡くなると、肉体的には楽になりますが、心はぽっかり穴が開いたようになり、それはそれで精神的なストレスの素ともなります。
それらの精神的なストレスが、体の弱い部分に現れ、表面的には、腰痛、頭痛といった体調不良の形で表れている方が多いようです。
そのような患者さんの治療のために、最近、石田カイロで特に用いることが多くなっているテクニックが、IRT(インジュリ・リコール・テクニック)やQAテクニックです。
そして、それらのテクニックをさらに運用して、家族間の負の連鎖を「正の連鎖」に変えていけるのではないかと。


ひとりを治療することで、家族全体がよくなっていき、それがさらにご本人にも好影響を与えていくのではないかと思います。